みなさん、こんにちは!
みなみです。
タイで仕事をするなら、社内公用語は何語にしたら良いか・・?
必ずと言ってよいほど、この問題に当たります。
日本人の都合で考えれば日本語が一番ですが、タイでは日本語はほぼ通じないので無理です。
次に、せめて英語で・・と思いますが、これもまたタイではあまり通じません。
タイ人の都合で考えれば、タイ語が一番に決まっていますが、日本人にとっては、
いやいや、タイ語では分からない、ましてや読めないし無理! となります。
僕はタイで10年以上仕事をしてきて、タイで転職歴もありますので、いろんな会社を見てきました。
タイで成功している会社はどうしているのか・・!?
9割以上の圧倒的多数でタイ語にしています。
英語にしている会社はかなり少数派です。
日本語にしている会社は稀にありますが、長続きしないです。
これはなぜでしょうか?
まず、会社の従業員を見渡してみましょう。
圧倒的多数はタイ人、日本人は若干名なはずです。
単純にこれだけでもタイ語が良しとなります。
日本で仕事をしていて、外国人労働者が働きに来た・・
彼らがもし、日本語を覚える気がない、英語を公用語にしてほしい・・こう言ってばかりだったらどうでしょうか。
日本人は “だったら母国に帰ればいいじゃん!” こう思うのではないでしょうか。
タイ人も同じということです。
それとタイ語ですと、人件費が格段に安上がりです。
若干名の日本人だけタイ語学校に通うなりしてタイ語を覚えれば済みます。
大多数のタイ人に英語を覚えさせるのは多額のコストがかかります。
じゃあ最初から英語のできるタイ人を雇えばいいじゃん・・と思うかもしれませんが、人財募集のハードル、給料ともに上がります。
今ここに2人のタイ人がいて、年齢・能力ともに同じ、1人はタイ語のみ、もう1人は英語もできる・・となった時、どちらも同じ給与で採用できるでしょうか?
できるわけないです。英語ができる方が確実に給料は上がります。
そう、語学力を求めるほど人件費が上がるのです。
人件費が上がれば商品の原価も上がる、商品をより高く売らないといけない、競争力が落ちていきます。
いやいや、社内公用語を英語にしてうまくいっている会社はあるじゃん!?
確かにありますが、それは十分儲かっている、高コストに耐えられる、高い競争力のある会社です。
赤字で苦しいのにそうやってうまくいった会社は、見たことがないです。
それではタイ国外と取引が多い会社はどうするのか?
さすがに英語ができないと厳しいです。
そうした場合は、その担当部署だけ英語人財で固めれば十分です。
なにも従業員全員を英語人財にしなくても良いはずです。
僕も昔まだタイ語が全然ダメだった頃は、みんな英語ができたらいいのに・・と思ったものでした。
タイ語は聞いても分からない、ましてや読めない・・本当に苦しかったです。
でも成功している会社の多くはなぜタイ語が社内公用語なのか・・今はよく分かります。
タイで成功したいなら、社内公用語はタイ語が良いです。
英語にしたいなら、まずは十分儲かって、ゆとりが出てからにしましょう。


